三次元的な治療法

従来の東洋医学は、身体を前面、後面、側面の三面に分類して診てきましたが、ダイナミックロト・セラピーでは体を円柱形の三次元的立体……

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治療肢位(ポジショニング)の変化

診断結果から、回旋運動連鎖障害レベルに適合する肢位で治療することが基本となります。障害レベルが高く、運動連鎖の範囲が著しく狭い場合には……

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随意的運動鍼法

鍼を刺入したままで一定の運動をさせながら動きを滑らかにしていくという技法を用いますが……

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3つの連鎖ファンクションラインの活用

ダイナミックロト・セラピーでは、身体の運動連鎖機能を、縦・横・対角の3つのファンクションライン(機能線)に見立てて診ています。……

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浅い刺鍼

ダイナミックロト・セラピーにおける鍼治療では、円皮鍼を使用し、皮下2㎜以内の極浅い侵襲刺激を実施しています。従って、全く痛みも無い……

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三次元的な治療法

従来の東洋医学は、身体を前面、後面、側面の三面に分類して診てきましたが、ダイナミックロト・セラピーでは、体を円柱形の三次元的立体建造物として捉えた上で、回旋動作の螺旋走行の機能から身体の異常を診て、そのバランスを立体的に整える治療を行っていきます。

3つの連鎖ファンクションラインの活用

ダイナミックロト・セラピーでは、身体の運動連鎖機能を、縦・横・対角の3つのファンクションライン(機能線)を指標にして診ています。この3つのファンクションラインの連携が上手くいかない時は、全身の回旋運動連鎖機能が崩れた証であり、それが様々な症状となって現れるため、これらの3つのファンクションラインの回復を目的に治療を行っていきます。

①VL(ヴァーティカル・ファンクションライン)は、同側の上肢と下肢の間に生じる縦の連鎖機能で、一方の上肢が内旋すれば、同側の下肢も同じく内旋し、上肢が外旋すれば、同側の下肢も連動して外旋するという縦の連鎖ファンクションです(図4)。主に障害レベルが重症で、運動連鎖の範囲が著しく制限される場合に主として用いる機能線です。

図4:VL

②LL(ラテラル・ファンクションライン)は、両上肢間や両下肢間で生じる横の連鎖機能で、一方の上肢(又は下肢)が内旋すれば、対側の上肢(又は下肢)は、相反して外旋するという連鎖ファンクションです。
一方の上肢や下肢の内旋の動きに合わせて鍼刺激を与えると、対側には相反した外旋の動きに乗じて鍼刺激が伝わり、交差性の治療効果が期待できるものです(図5)。主に、障害レベル中等度の際に用いる機能線です。

図5:LL

③DL(ダイアゴナル・ファンクションライン)は、上肢と対側の下肢間で生じる対角の連鎖機能で、一方の上肢が内旋すれば、対側の下肢は相反して外旋し、一方の下肢が内旋すれば、対側の上肢は相反して外旋するという対角の連鎖ファンクションです。
内旋する下肢の動きに乗じた鍼刺激は、対側の上肢へは外旋の動きと同調して伝わり、内旋する上肢の動きに乗じた鍼刺激は、対側の下肢には、外旋の動きと同調して伝わるので、対角での交差性治療効果が期待でます(図6)。主に障害レベルが軽度で、調整目的で用いる機能線です。

図6:DL

これら3つの連鎖ファンクションを整えることが、全身調整治療に繋がると考えています(図7)。

図7:3つのファンクションが整った理想的な肢位

治療肢位(ポジショニング)の変化(図8)

診断結果から、回旋運動連鎖障害レベルに適合する肢位で治療することが基本となります。障害レベルが高く、運動連鎖の範囲が著しく狭い場合には、治療する際の姿勢も上肢、下肢共に下垂位にて、VLを意識した治療を行います。その後、障害の改善に比例して可動域も広がるので、上肢や下肢の外転角度を段階的に上げていきながら、運用する機能線も、LLからDLという順に変えていきます。つまり、治療時の肢位は常に同じではなく、障害のレベルにより、肢位を変化させていくというものです。そのことにより、回旋運動連鎖の改善が効率良く図れるようになります。

図8:治療肢位の変化

浅い刺鍼

ダイナミックロト・セラピーにおける鍼治療では、円皮鍼を使用し、皮下2㎜以内の極浅い侵襲刺激を実施しています。
従って、全く痛みも無いので、恐怖心のある方や、体質の弱い患者に対してもきめ細かい治療ができます。
浅い鍼刺激ほど、動きには大きな影響を与えることが明らかになってきており、浅い鍼刺激効果への期待は高まるばかりです。

随意的運動鍼法

鍼を刺入したままで一定の運動をさせながら動きを滑らかにしていくという技法を用いますが、その際、基本的に受療者自らの随意的な運動を行うようにしています。最初は、術者が他動的に補助しても、徐々に自らの意志で、運動鍼に参加させるようにしていきます。
これまでの鍼灸治療は、患者が受動的であったのに対し、この随意的な運動鍼をさせることで、遠心性の運動神経回路を促通させ、能動的な治療効果が期待できます。